唾液の作用 船堀 歯科

投稿日:2023年6月3日

カテゴリ:歯科助手・受付BLOG

私たちのお口の中は、唾液で常に保たれています。

唾液は99.5%が水分です。
唾液のPHペーハー)は平均6.8は中性に近い弱酸性ですが、唾液の量が多いほどpHは高くなります。

唾液の分泌量は1日1.0~1.5Lですが

安静時では1時間当り平均19mLであるのに対して睡眠時には1時間当り平均2mLと少なくなります。
つまり睡眠時は唾液の役割が期待できません

唾液の役割は

①食べかすを洗い流す

②殺菌作用 プラークの発生を抑える

③保護作用 歯に被膜を作る

④再石灰作用 一度溶けた歯の成分の再沈着をはかる

⑤希釈作用 歯の表面の酸をうすめる

⑥緩衝作用 pHを元の状態に保とうとする

食事をするたびにお口の中のpHは酸性になり

歯の成分が溶け出します。

しかし、唾液の作用により約40分間でpHは元に戻り(緩衝作用)

歯の成分も元に戻ります(再石灰化作用)。

ところが食事の回数や間食の多い人では

pHが戻る前に、または戻ってもすぐに飲食をしてしまうので、

お口の中は酸性状態が長くなり、むし歯になりやすくなります。

食事や間食を制限し時間をきちんと決めると良いでしょう。

唾液の量を増やすには、よく噛むことです。

また、唾液の働きをより効果的に引き出すためにもブラッシングは必ず行いましょう。

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