口にも体にも原因がない歯痛 船堀 歯科
投稿日:2020年6月21日
カテゴリ:ドクターズBLOG
「非定型歯痛」って何?と思う方も多いと思います。
つらい痛みが続くにもかかわらずいくら詳しく検査しても見つからない歯の痛みを言います。
歯痛には大きく分けると、虫歯や歯周病が原因の「歯原性歯痛」と
それ以外の「非歯原性歯痛」があります。
この「非歯原性歯痛」には
・筋肉の過度の緊張による筋・筋膜性歯痛
・鼻炎や蓄膿症などによる上顎洞性歯痛
・耳下腺炎、顎下腺炎による唾液腺炎による痛み
・三叉神経痛や帯状疱疹後神経痛による神経障害性歯痛
・片頭痛等による神経血管性歯痛
・狭心症などの心臓性歯痛
など他が原因でも歯痛はおこります。
このどれにも当てはまらない、つまり口の中や体にも原因のない歯痛の場合は
非定型歯痛の可能性が高いと考えられます。
炎症や傷が無いのに脳内の神経がストレスや過去の不快な経験によって痛みを感じる通路が変化して
起こるイレギュラーな痛みで気のせいではありません。
つまり非定型歯痛はストレスと密接な関係のある心身症の一種ともいわれています。
ではなぜ、歯科治療がきっかけで非定型歯痛が起こることがありえるのか、についてですが
「口」という器官を扱う歯科ならではの事情です。
例えば手、足に髪の毛が触れてもどうってことないですが、
口の中に髪の毛1本でも入ったら不快でなりません。
口の機能は非常に鋭敏な感覚をもっています。
歯科治療ではそこにいろいろな器具を入れるわけですから
「不安」「不快」が大きなストレスになる傾向があります。
このストレスによる耐性が強いか否かが非定型歯痛に関わると言われています。
治療の不安は医療スタッフに伝え納得してから治療を受けることがストレス軽減につながります。
不安なことがあれば遠慮なく歯科医師、医療スタッフにお尋ねください。
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