誤嚥性肺炎について 船堀 歯科
投稿日:2019年7月4日
カテゴリ:ドクターズBLOG
皆さん、こんにちは。最近は梅雨でジメジメしていますが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回はタイトルにある通り「誤嚥性肺炎」について簡単に書きたいと思います。
そもそも「誤嚥」とは何か。それは喉から食道に行くはずの食べ物や唾液が気管に入ってしまう事を言い、
「誤嚥性肺炎」とはこの誤嚥によって起きる肺炎の事を言います。
肺炎には、誤嚥性肺炎とその他の肺炎がありますが、両方合わせるとなんと日本人の死因の第三位になります。
(少し前までは第一位:悪性腫瘍・第二位:心疾患・第三位:脳血管疾患でした。)
中でも、高齢になると誤嚥性肺炎の割合が増えます。ですので、高齢者にとって誤嚥性肺炎の予防はとても重要です。
気管に食べ物や唾液が入ってしまった時、通常はむせて、食べ物や唾液を気管の外に出そうとします。
ところが、飲み込みに問題がある人は、気管に食べ物や唾液が入ってもむせないことがあるため、誤嚥性肺炎になりやすくなります。
また寝ている時に、胃に入っていた食べ物が食道に逆流して気管に入り込み、誤嚥性肺炎を起こす事もあります。
誤嚥性肺炎の症状とは、一般的には高熱・激しい咳・苦しそうな呼吸・肺雑音などですが、
高齢者の場合はこのような症状が出ないこともあります。
・食欲が無い
・食後に疲れてぐったりしている
・ぼーっとしていることが多い
・失禁する
・口の中に食べ物をためこんで飲み込まない
・なんとなく元気がない
・ふらついて歩けない
・呼吸が速い
・体重が徐々に減ってきた
・夜間に咳き込む
もし上記のような症状があった場合、誤嚥性肺炎の可能性があります。
そこで歯科の分野での対応が最近は注目されてきています。
口腔ケア(歯ブラシや歯間ブラシでお口の中の汚れをキレイに取り除くこと)で口腔内細菌数を減らし、
飲み込みの機能を維持・向上することで誤嚥性肺炎の発生率を下げる効果が期待できるのです。
当院でも行っている訪問歯科診療も注目されています。
通院が困難な方のための歯科往診サービスのことで、虫歯の治療だけでなく、入れ歯やお口の中の状態をチェックする検診や口腔ケアを行います。
定期的に口腔ケアを行い、お口の中をキレイに保つことで誤嚥性肺炎を予防しましょう。
ご希望の方はスタッフまでお問い合わせ下さい。
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