唾液量の変化 船堀 歯科
投稿日:2022年7月29日
カテゴリ:歯科衛生士BLOG
皆さんこんにちは!
毎日暑いですね。今日は加齢に伴う唾液量の変化についてのお話です。
最近では健常高齢者の唾液分泌量は若年者とそう変わらないとされていますが、複数の要因が重なると個人差が大きくなります。唾液量が減少する主な3つについて解説します。
1.薬の副作用:
睡眠薬、抗不安剤、抗うつ剤、抗アレルギー剤、風邪薬、抗コリン剤、胃薬、降圧剤、抗不整脈剤、骨粗鬆症治療薬、抗がん剤、免疫抑制剤など、口腔乾燥を副作用で引き起こすものがあります。さらに高齢者においては代謝速度が減少し薬剤の副作用が長時間継続しやすくなります。
2.ストレス:
唾液分泌を支配している自律神経が不安や緊張によって交感神経が優位になるとねばつく唾液が分泌され口腔内が乾きやすくなります。ストレス、打つ、運動不足による血流低下からも口腔乾燥が生じやすくなります。
3.老化:
サルコペニア(加齢により身体能力が低下した状態)による筋力の低下により、筋肉に囲まれている唾液腺が動きにくくなり、唾液が分泌されにくくなります。また、唾液は血液成分から作られているため慢性疾患による循環器系の異常が生じると唾液分泌が減少します。肥満からの睡眠時無呼吸も夜間は口呼吸になり口腔内が乾燥します。
いかがでしょうか?特に高齢者はこれらの要因が大きく作用するため、個人差が大きくなるとされています。
当医院では50歳以上の方を対象にお口周りの筋肉の検査、訓練も行っております。唾液分泌に関わる検査も行っておりますので、お気軽にお声かけ下さい!
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